「俺とゴ主人サマ、崖で落ちそうになっててな。どっちかかたっぽしか助けれないんや。アンタはどっちを助ける?」

夢うつつに投げかけられた問いに、……両方と曖昧に言葉を濁す。

だが、あの時、アサシンクロスはもう答えを出していたのだ。




アルベルタを出港した定期船がイズルードに向けて進む。

気持ちよい潮風を受け止める白い帆。
船底が波を切る音と共に白い波飛沫があがり、追従するカモメの群れに女性の歓声が湧く。上甲板では乗客たちが思い思いに一時間ほどの船旅をくつろいでいた。

一人のチェイサーが甲板を歩いている。
海上を降り注ぐ眩しい朝日に負けず劣らずの鮮やかな黄金色の髪が潮風に揺れる。
上背のある引き締まった身体のライン。荒削りだが整った顔立ち。

誘うような視線を向けてくるダンサーに、チェイサーは流し目を送り返した。ニヤリと吊り上がる唇の端から覗く犬歯。



チェイサーはゆったりとした足取りで船尾に向かい、船室へと続く階段を降りた。広い廊下が繋ぐ四つの部屋。

波の音の代わりに聞こえてくるのは船が水圧に軋むくぐもった音と人の喋り声。
待合室では冒険者達の囁9:24 2013/04/03くような情報交換の声、仮眠室ではいびきと寝言、パブでは賑やかな喋り声とグラスを交わす音。

人の間をすりぬける瞬間に姿を消したチェイサーは、チェイスウォークで四つ目の部屋へと足を進める。

そこは船の備品などが無造作に積まれた薄暗い格納室。
人が来ることは滅多にないが、用心深く周囲に注意を払ってからチェイサーは部屋の中へと足を踏み入れた。

部屋の奥、床板にはめ込まれた格子孔のそばでハイド状態を解除し、ガンガンと足を踏みならす。

「おら、持ってきてやったぜ」

チェイサーは孔に向かって声を掛けた。

錆びた金属音と共に下側から格子が持ち上がり、人一人が出入りできるほどの空間が開く。大抵格納室は二重底になってる場合が多く床板と内底に隙間が設けてあった。

そこに潜んでいたのは、ローグとマジシャン。

廊下から洩れるわずかな光源では孔の中まで届かなかったが、ふたつの気配が身を寄せ合うように隠れている様を感じ取り、「子ネズミが二匹ってとこだな」と、チェイサーはしゃがみ込んでニヤニヤと見下ろした。

「……るっせぇ」

小さく子ネズミが鳴いた。



その時、近づいてくる軽やかな足音。

チェイサーは持ってきた布の塊を下に投げ入れるついでにその身も飛び降り、素速い手つきで格子を引き戻した。
弾力性のない固いクッションがごふっと潰れた音をだす。うめき声を出すその口を手でふさぎ、チェイサーは上の気配を伺った。

足音の主は先程のダンサー。
きょろきょろと辺りを窺う様子はチェイサーを探しに来てのことか。格納室を軽く覗いた後遠ざかっていく足音に、当の本人はわざとらしく息を吐いた。もてるって罪だなと付け加えながら。

「……痛っ、ハイドすれば良いやろ!」
「ああ、そーゆう手もあったな」

すっかり忘れてたよとうそぶくチェイサーに、圧迫感に呼吸を詰まらせるローグがにらむ。

「……ぜってーわざとやろ」
「ってか、おまえもうちょっと肉つけた方がいいんじゃね」

色気無ぇカラダだなとまさぐっていたチェイサーの手が、包帯に気付いた。

「怪我してんのか?」

暗闇に目が慣れてきたチェイサーは格子から洩れるわずかな灯りに浮き上がる細い身体を見遣り、驚愕の声をあげると狭い空間の中で器用にローグから飛び退いた。

「お、おい、それって、毒か……」

右肩に巻かれた包帯。その周りに広がる変色した肌。胸から腹にかけて刻まれる蛇が這ったような赤いアザ。
シッシッと追い払うような仕草をするチェイサーに、ローグは渋面をつくる。

「アサシンクロスにやられたんや」
「アサクロって、……おまえ、よお生きてたな」

普通アサクロの毒で生きてる奴いねーよと疑り深そうな視線を送った後、そういやおまえって盗蟲並の生命力だったなと納得するチェイサーの腹に、ローグの拳が軽く入った。

「そいつが解毒しよったからな」
「はあ? そのアサクロ何がしたいんだ?」
「…………さあな」

ローグは目を伏せる。

「おまえ一体何に手だしたんだ。アサクロなんざ高嶺の花すぎて普通お近づきにもなれねーぜ」
「……300Mの賞金首」
「おいおい、んなの初耳だぜ」

マジかよとチェイサーが呻く。

「上の奴らに確かめようにも、善良な俺まで消されちゃいそう」

やってみろやとローグが含み笑いを洩らした。

「これがマジならやばいぞ。情報はどっから手に入れた?」
「カネになる話は、ベットの中でやろ」
「ま、違いない」

誰の寝床に潜り込んだと問うと、プロンテラ騎士団上層幹部の名が返ってくる。
ますます信憑性が高まってきた異例の賞金首に、チェイサーは盛大に溜息を吐いてみせた。

「で、そこの別嬪さんは誰? 賞金首は?」

無反応のマジシャンを見遣りチェイサーは尋ねる。

「えらそうな性職者や。こいつは囚われのお人形さん」
「ハイプリーストか。んで番犬に噛まれて尻尾巻いて逃げてきたってわけか」

転生職はろくな奴がいねーなとチェイサーは天を仰ぐ。

「まあ、そんなとこや」

アンタも転生職やろとローグは律儀にツッコミをいれた。



黙り込んで思案するチェイサーから視線を手元に戻し、ローグはくしゃくしゃに丸められた布の塊を広げた。
それは、チェイサーがかつて着ていた赤いジャケット。

身につけてみるとローグの身体にはサイズが少し大きくて思わず顔を顰めた。
その様子を横目で見ていたチェイサーが意地の悪い笑みを向ける。

「ミルク飲めばまだまだ育つって」

苦いミルクじゃ育つどころか搾り取られるだけだがなと続けるチェイサーに、手加減なしの拳がめりこむ。

「イテテ、乱暴な奴だな」

眉を顰め頬をさするチェイサーは、お嬢さんもそう思うだろ?とマジシャンに同意を求めた。
利き手を失い左の拳では大した威力もないだろうに、これ見よがしに痛がってみせるその顔を、ローグはあきれた目で眺める。

「こんな奴より、俺の方が断然いいって」

間に入っていたローグを脇に押しやり、人形の如く無表情のマジシャンの耳元にたっぷり可愛がってやるよと囁く。耳朶を甘噛みされても吸われても、マジシャンは無反応だった。

「責任もって飼ってくれるんやったらええよ? おっかない追っ手ももれなくついてくるけど」

のしかかってくるチェイサーの身体を押し退けながら、ローグは忠告してやる。

「そりゃ勘弁」

チェイサーは降参の意を表すように両手を軽く挙げた。



ってかさ、とふと思いついたようにチェイサーが呟く。両手を挙げたまま小首を傾げた。

「俺らいつまでここでいちゃついてるんだ」
「……ほんまや」

今更ながらローグも気付く。

「そこの別嬪さんならともかく、お前とくっついててもむなしいだけなのにな」と叩かれる憎まれ口に、そりゃこっちの台詞やとローグは返した。

チェイサーはそのまま両手を組み上に伸ばしてうーんと背を伸ばしてから、中腰に立ち上がり人の気配がないことを確認し格子を持ち上げる。軽い身のこなしで這い上がり、ローグに促され立ち上がったマジシャンの腕を取り軽々と引き上げた。

「さぁお姫様、お手をどうぞ」

頭上からからかう口調と伸ばされる手。ローグはそれをはねのけると孔の縁に手を掛け、慣れない左腕でよじ登った。

格子を元に戻し、床下よりは格段に新鮮な空気を吸い込む。
密航者から無賃乗船客となったローグは凝り固まった身体を解きほぐした。そして言いそびれていた礼を言い、チェイサーも片眉をあげ応じる。



あちゃー埃だらけやんと汚れの目立つマジシャンのマントを手で払うローグ。パタパタと払う動作に合わせて動かない右腕がわずかに揺れる。その腕に丁寧に巻かれた包帯がジャケットの袖口から肘まで続いていた。

チェイサーはローグの横顔を眺め小さく溜息を吐いた。

しばらく見ないと思ったら……。ったく、心配かけさせやがって。




***



衛星都市イズルードに到着したローグとマジシャンは、先程のダンサーと船上でお楽しみ中のチェイサーと別れ、こぢんまりとした小さな宿屋に落ち着いた。

イズルードは海路と空路を有する町であり、ルーンミッドガッツ王国首都プロンテラの玄関口の役割を担っている。
冒険者や旅人はここから他の国へと旅立ち、旅を終えた者達がここに戻ってくる。常に人が行き交うため、イズルードの大半が宿屋を営んでいるほどだ。

数多の人が出入りするので住人も来訪者も他人にさほど関心がなく、よっぽど目立つ行動を取らない限り誰の記憶にも残らない。
それは身を隠すには最適な場所であるとも言える。
無論、どの宿も比較的安価で食事が美味いのも重要ポイントだ。

ローグはとりあえずイズルードで4,5日滞在し、身体を休めることにした。




あの夜、なりふり構っていられなかった。

じわじわと細胞を蝕む毒で動けなくなる前に、どこか身を隠す場所が必要だった。自分が動けない間もしくは自分が死にアサシンクロスがマジシャンを連れ戻しにくる間、マジシャンのための食料も買い込んでおく必要があった。
その結果、あまりに人目に触れすぎ、あまりに痕跡を残しすぎた。

アサシンクロスに命を助けられ、意識を取り戻したのは次の日。
直ぐさまローグは逃げるための準備を始めた。

しかしボロ布と化したジャケットは使い物にならず、上半身裸で歩くには毒の爪痕が際立つ。さらに美しい顔立ちのマジシャンはやたらに人目を惹きつける。
噂が色濃く残るアルベルタを歩くには、否が応にも目立ちすぎた。

ローグがチェイサーに助けを請うたのは明け方だった。

チェイサーが独り寝することはまずない。女か男のベットで甘い夜を過ごすからだ。
WISを切っているだろうとの予想に反し、甘い吐息のチェイサーから応えがあった。
余ってるジャケットを持ってきて欲しいと頼むと、訝しがりながらもすぐ行くと了承してくれた。

アサシンクロスに居場所を知られている宿屋からは、一刻も早く出ておきたかった。
港で働く者達に気付かれぬよう、朝一番の定期船に忍び込み今に至るというわけだ。



ふうと大きく息を吐き出し、ガラスの皿に盛られていた赤いリンゴに手を伸ばす。
無表情に立ったままのたマジシャンをベッドに座らせ、その手にリンゴを握らせた。そのまま口元に持っていくとシャクリと並びの良い歯が果肉を囓る。
ローグも己の分を手に取り、マジシャンの横に腰を掛け甘い果汁を堪能した。

捲り上がったマントの間、腰に冒険者カードが留めてあるのに気付く。芯まで食べ尽くしたローグは、果汁に濡れる手をズボンで拭ってからカードを手に取った。

「んー、ジャ……ス?……ジョス? だめやよおわからん。アンタの名前ややこしいな。レベルは12か。ほんまマジシャンになっただけって感じやなあ。それの割にINT高めなんとちゃう? 俺もよおわからんけど……って、ちょ!」

手元のカードを眺めぶつくさ言いながら首をひねっていたローグは、マジシャンに押されベッドに倒れ込む。
首にしっかり腕を回され、すぐ耳元で吹き込まれる寝息。

「なんや、お人形さんおねむやったんかいな」

抱き枕の如くマジシャンの腕に抱かれたローグは苦笑し、そのやわらかな髪をなでた。
規則的な寝息に誘われて、ローグも目を閉じる。




***



次の日、チェイサーが知り合いの医者を連れて顔を覗かせた。
毒は抜けきっていたが右手は神経をやられ再起の見込みはないと、傷の具合をそう診断した。

ローグは溜息を吐く。覚悟をしていたとはいえやはり利き手を失うことはショックだった。

「ま、転生すれば良いってことよ」

黙り込むローグを励ますようにチェイサーは明るく声を掛けた。

確かに転生するのも一つの手だろう。それに生きるためにはカネがいる。しかも今は二人分だ。
ローグは武器を握る手を左に変え冒険者を続けることにした。

狩場も効率も下がるが、部屋に一人置いていくわけにいかないマジシャンを考えると連れて行くには丁度良いかもしれない。

ハイプリーストの部屋に侵入した日から半月以上が経過していた。
鈍った身体が狩りへの高揚感に沸くのを感じる。
チェイサーと医者が去った後、ローグはマジシャンを連れて早速出かけることにした。



イズルード海底洞窟4層。

ローグは左手に持ち替えた短剣を時に標的に当たらず空振りさせながらも、徐々に狩りが様になってきていた。
無表情に後を着いてくるマジシャンを背で庇いながら、少しずつ歩を進めモンスターを倒し足を止めて休憩を繰り返す。

「こんなとこで難儀するとはなぁ」

そう自嘲気味に笑う口元はしかしどこか楽しそうに。
頬や腕についた血を滲ませる傷口に、拾った白ハーブを手で軽く揉んでからすり込む。

隣に大人しく座るマジシャンに怪我がないか見遣ってから、ローグはごろりと寝転がった。ひんやりとしたゼリーのような海水が火照った身体をやんわりと包み込む。

きもちええなあと微睡んでいたローグが、ふと不穏な気配にすぐさま上体を起こした。

「……なんや」

洞窟の奥から目を離さず短剣を握りしめる。
マジシャンに立つように促し、ローグも立ち上がると細い身体を庇いながら背で押すようにじりじりと後ずさった。

姿を現したのは、ここにいるはずのない『彷徨う者』という名のモンスター。

「うげ、なんでこんなとこにおるんや」

彷徨う者は素速い身のこなしで一気に詰め寄ると銀の刀を薙いだ。迫り来る剣先を短剣で防ぐ。
鋭い太刀筋に今のローグは防戦一手が精一杯だった。目は反応するのに慣れない左手で握る短剣が追いつかない。
歯痒い思いをしながらローグはただ剣筋を見極め、刀と短剣がぶつかる重い衝撃に耐える。攻めあぐねている間に、確実にローグの体力と集中力は削られていった。

「……ッ!」

避け損ねた剣先が反応できない右腕をかすめる。
思わず身体が止まってしまったローグに、容赦ない次の一手が閃く。

防げないと分かりながらも太刀筋から目を離さなかったローグの目の前に火の壁が立ちふさがり、振り下ろされようとしていた刀が阻まれた。

驚いてふり返った視線の先、マジシャンは何の詠唱もせずその手に火の元素を呼び集め彷徨う者へ追撃を行う。
耐えきれず膝を突く彷徨う者にローグが短剣を突き立てると、その姿は炎に包まれながら消えていった。
同時にマジシャンの頭上にレベルアップの天使が舞い降り、白い羽根を散らす。

「ふう、ほんまやばかったわ」

汗で張り付いた前髪を掻き上げながら、ローグはマジシャンに笑いかける。

「お人形さん、おおきにな」

マジシャンは変わらず無表情のままだったが、その鮮やかな黄金色と紅色のオッドアイだけが真っ直ぐにローグを捉えていた。




***



求められるままに、ローグはマジシャンを抱いた。

ローグの上で艶めかしく腰をふるマジシャンが甘い吐息をこぼす。
マジシャンを抱くと、かつてあの部屋でその細い身体を抱いていたハイプリーストのふてぶてしい顔が脳裏に浮かび、そしてアサシンクロスの静かな表情へと変わる。
それは小さな棘のようにローグの心を突き刺した。

意識がそれたのを分かってか、マジシャンがローグの胸の突起をきつく掴み捻り上げた。

「痛っ」

思わず跳ねる腰をマジシャンの内壁がぎゅっと締め付けてくる。
痛みに濡れる目で軽く睨むと、マジシャンの責めるような拗ねるような目とぶつかった。

「あ……、堪忍な」

顔を寄せてくるマジシャンに、ローグは目を閉じ唇を重ねる。





それはローグにとって楽しく安らかな日々だった。

相変わらずマジシャンは一言も言葉を喋らず無表情だったが、その目が少しずつローグに語りかけてくるようになった。

狩りでもローグが前に立ち素速い剣捌きでモンスターに切り込めば、マジシャンはその背を守るように魔法を発動させる。
ふたりの息はピッタリとあっていた。





やがてマジシャンは全てのJOBポイントを修得し、ウィザードへと転職を果たす。

馬子にも衣装やなあと目元をかすかに潤ませながらローグは嬉しそうに笑った。
確かに大人びたマジシャンは妖艶さがさらに増し、ウィザードのマントが似合っている。
そんなローグの姿に親ばかとチェイサーは呆れ顔で評した。



その夜、ウィザードとなったマジシャンに求められ、ローグは初めてウィザードに抱かれた。
自分だけ一糸纏わぬ姿にされ、ウィザードのマントを左手で必死に握りしめ、与えられる快楽に身をゆだねる。

ウィザードは深い傷跡を残すローグの右肩を舌でなぞり、細い指で時にきつく時にやわらかく撫でる。傷口への執拗な愛撫が嫌が応にもアサシンクロスを思い起こさせた。



アルベルタを離れた後、アサシンクロスとは一度だけ会った。

次はお前を連れ戻すと静かな声でそう言った。
しかしあれからもう半年が経とうとしているのに、アサシンクロスは未だ姿を現していない。




***



時が満つる。

オーラを身に纏ったローグに、ヴァルキリー神殿の扉が開かれた。魔法と科学が融合した転生の儀式、ヴァルキリーシステム。
白くまばゆい光に包まれ、機械仕掛けの神が見下ろす先で、ローグは転生しノービスへと姿を戻した。



まるで時が止まったかのような、静寂。

覚醒したノービスは己の身体を見下ろし、右手と左手をゆっくりと持ち上げると顔を覆った。
崩れるように膝をつき、冷たい石床に顔を埋め、獣のような声で慟哭する。

言葉を失い呆然と見下ろしていたチェイサーは、その心をかきむしられるようなあまりに悲しげな声に我に返り、ノービスに駆け寄るとその幼い身体に腕を回した。
ノービスに何が起こったのかわからなかったが、チェイサーはただがむしゃらに抱きしめる腕に力を込めた。



生まれ変わりを果たしたその幼い身体に、右肩の傷も毒の爪痕も消えていた。
しかし、そこにあったのは、転生前のローグにはなかったはずのおびただしい傷跡。
そして指先から腕まで赤く色づく右手。



記憶が、あふれ出した。




「全てが崩れそうになっても」 2009.4.08
inserted by FC2 system