「……た、太初より最も貴く神聖な方よ」 声がかすれふるえる。 どうかこの祈りを、このどうしようもない愚かな想いをどうかどうか。 あなたへ切にお祈り致します。 どうかあなたの慈悲で私達をお助けください。 天上へ通じる光の道をお与えください。 あなたがそうなさったように、 私もまた、その道を歩みます。 叶わないと分かりつつも大切に守り続けてきたものが、己の中で収縮し光となり消え去る。 禁忌とされる祈りには大きな代償が伴うという。胸が心が魂が痛い。 違うわばかねマーガレッタ、どうせ叶わないのなら必要ないじゃない。 愛しい人を受け入れられないならば、女でなくても。 ……母親になれなくても。 「レディムプティオ!!」 光り輝く奇跡の中で、彼女は美しく微笑む。 私はあなたとともに輝くことはできる。 でも、あなたの狂気を受け止めることはできない。 私は あの人が幸せならば、それでいい。 | ||